茶筅供養とは?茶筅供養の由来や茶筅供養ができる場所について解説

茶筅 供養 コラム

茶道を嗜む方にとって、茶筅はとても大切なものですね。
しかし、茶筅の寿命は長くても2年と言われており、使用頻度によっては1年足らずで新しい物に換える必要があります。

茶筅の処分方法として、神社・お寺で供養お焚き上げしていただく「茶筅供養」があります。
流派やお稽古場によっては、年に一度、供養をまとめて依頼できる場合もありますが、そうでない場合、ゴミとして捨てて良いものか迷ってしまいますよね。

また、遺品として出てきた茶筅や茶道具の処分にお困りの方もいらっしゃるかと思います。

本記事では、茶筅の処分にお困りの方に向けて、茶筅供養を行っている神社・お寺を詳しくご紹介します。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

古い茶筅を供養したい
でも、供養を依頼できる神社・お寺が近くにない…

そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、茶筅を封筒や箱に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。

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茶筅供養をご検討中の方は、ぜひ活用してみてください。

「茶筅供養」とは?

茶筅 茶道

「茶筅供養」とは、役目を終えた茶筅を神社・お寺で供養し、お焚き上げしていただく儀式です。
茶筅の寿命は1〜2年と言われており、穂先が折れ始めたら新しい物に交換する必要があります。

お稽古を共にしてきた茶筅を供養することで、今までの感謝を伝えることができるほか、今後の上達を祈願するという意味もあります。

 

茶筅供養の由来

相応寺

茶筅供養は、昭和9年に相応寺(愛知県)の境内に茶筅形の石碑が建立され、全国の茶人や雅客約500名が見守る中開眼式とともに、茶筅の供養が行われたのがはじまりとされています。

昭和44年には護国寺(東京都)に茶筅塚が建立され、以降毎年12月第1日曜日に「茶筅供養会」が開催されるようになると、茶筅供養を行う寺社が全国に広がっていきました。

茶筅供養の歴史はまだ浅く、正式な供養方法は決まっていません。
供養だけを行う場合や、供養の後に精進料理を食べたり献茶を行ったりするところもあり、流派によって様々な形の茶筅供養が現代に受け継がれています。

 

茶筅供養ができる場所

川崎大師「茶筅供養」|神奈川県

川崎大師は「厄除けのお大師さま」として全国から熱い信仰を受けているお寺です。
境内には2つの茶室を備えた中書院のほか、茶道裏千家淡交会川崎支部が、平成3年(1991)の千利休居士四百年遠忌を記念して建立した「茶筅塚」があります。

川崎大師では平成2年(1990)に茶筅塚開眼法要並びに茶筅供養が執り行われ、以降毎年10月初旬に、茶筅塚の前で当山貫首大導師のもと、淡交会川崎支部、茶道愛好家が参列して執りおこなわれます。

開催日時 毎年10月初旬
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 開催日は公式HPよりご確認ください

川崎大師
住所:〒210-8521 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
公式HP:https://www.kawasakidaishi.com/

 

相応寺「茶筅供養」|愛知県

愛知県にある相応寺は、日本で最初に茶筅供養が行われた場所と言われており、昭和9年、相応寺の境内に自然石の岩組の上に茶筅形の石碑が建立され、茶人・雅客500名が参列し茶筅の供養を行ったのが始まりとされています。

石碑に刻まれている「茶筌塚」の三字は、遠州流家元主鑑堀田宗達宗匠の筆になります。

相応寺の茶筅供養は、ちくさ・文化の里づくりの会が主催する「相応寺のつどい」の日に一緒に行われます。
相応寺周辺の紅葉めぐりや立礼席も行われ、流派に限らず初心者の方でも参加しやすいイベントとなっています。

開催日時 相応寺のつどいの日に合わせて実施
受付方法 / 日時 持ち込み/ 午前10時〜
供養料 要問い合わせ(参加費は500円)
注意点 相応寺のつどいに参加する場合は事前に申し込みが必要/受付はちくさ・文化の里づくりの会事務局で実施

相応寺
住所:〒464-0045 愛知県名古屋市千種区城山町1-47
公式HP:https://sououji.com/index.html
事務局/ちくさ・文化の里づくりの会事務局HP:https://bunkanosato.jimdofree.com/

 

成田山新勝寺「茶筅供養会」|千葉県

歌舞伎役者がこぞって参詣する成田山新勝寺は、関東を守る霊場として知られています。
弘法大師・空海が敬刻開眼した不動明王を携えて京からやってきた真言宗最初の大僧正・寛朝大僧正が、21日間祈願を続けて戦乱を鎮め、不動明王を祀って成田山を開山し、朱雀天皇から神護新勝寺の寺号を賜って創建したと伝えられています。

新勝寺では毎年4月28日に成田山公園内にある茶筅塚の前で「茶筅供養会」が執り行われます。
茶筅をお焚き上げし、茶道文化の発展を祈祷しながら供養します。

開催日時 毎年4月28日
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 茶筅供養を依頼する際は事前に問い合わせが必要

成田山新勝寺
住所:〒286-0023 千葉県成田市成田1番地
公式HP:https://www.naritasan.or.jp/

 

善通寺「茶筅供養」|香川県

善通寺は、弘法大使・空海が誕生した地に創建されたお寺です。
京都の東寺、和歌山の高野山とともに弘法大師三大霊跡と呼ばれ、篤く信仰されています。
境内の総面積は約45,000㎡と広大で、国重要文化財や国登録文化財が点在し、創建当時の雰囲気を今に伝えています。

善通寺では毎年10月中旬に、東院近くにある茶筅塚の前で「茶筅供養」が行われます。
使い古した茶筅を
火にくべながら読経を行い、厳かな雰囲気の中、茶筅への感謝の気持ちを伝えることができます。

開催日時 毎年10月中旬
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

善通寺
住所:〒765-8506 香川県善通寺市善通寺町 3-3-1
公式HP:https://zentsuji.com/

 

池上本門寺「茶筅供養」|東京都

池上本門寺は日蓮宗の大本山として知られており、日蓮聖人が臨終を迎えた霊跡として有名です。
江戸時代の大名や近世の政界や財界、芸術家らが多く参拝に訪れる名寺で、日本絵画史上最大の画派・狩野家や紀伊徳川家などの歴代大名、松本幸四郎や片岡仁左衛門といった歌舞伎役者、格闘家の力道山といった著名人の墓所があります。

池上本門寺で毎年12月中旬に行われる「茶筅供養」は流派不問でとなっており、どなたでも参列可能です。
当日は大堂にて法要が行われるほか、客殿で茶席も設けられ、様々な流派の茶道家が参列します。

開催日時 毎年12月中旬 午前11時
受付方法 / 日時 当日持ち込み
供養料 お問い合わせください
注意点
  • 茶席は午前9時30分~午後3時
  • 参加希望の際は事前に要問い合わせ

池上本門寺
住所:〒146-8576 東京都大田区池上1-1-1
公式HP:https://honmonji.jp/index.html

 

信松院「茶筅供養」|東京都

信松院は、武田信玄の息女・松姫が閑居、逝去した場所に開かれたお寺です。
八王子七福神の布袋尊をお祀りしており、毎年1月1日〜10日に開催される「八王子七福神めぐり」の時期は多くの参拝者で賑わいます。

信松院では毎年6月の第1日曜日に、八王子茶道連盟の主催により「茶筅供養」が開催されます。
茶筅塚の前で読経が行われ、火をおこした炉の中で使い終えた茶筅がお焚き上げされます。

開催日時 毎年6月第1日曜日
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 茶筅供養を依頼する際は事前に要問い合わせ

信松院
住所:〒193-0931 東京都八王子市台町3-18-28
公式HP:https://shinshouin.or.jp/

 

正楽院「茶筅供養」|東京都

正楽院は、大日如来をご本尊としてお祀りする真言宗智山派の寺院です。
境内は緑豊かで静かな時間が流れ、2.2m×2mもの大きさを誇る大曼荼羅や、住職が戒めのために造った三童子像などが見どころです。

正楽院では、毎年5月の第2日曜日に境内の茶室にて「茶筅供養」と茶会が執り行われます。
毎年200名前後が参加し、茶道愛好家の交流の場となっています。

開催日時 毎年5月第2日曜日 午前10時~午後4時
受付方法 / 日時 持ち込み
供養料 お問い合わせください
注意点 200名前後の集いのため、参加する場合は事前に確認が必要

正楽院
住所:〒190-0021 東京都立川市羽衣町2-42-27
公式HP:https://shorakuin.jp/sado/

 

興聖寺「宇治茶まつり 茶筅供養」|京都府

日本最古の曹洞宗修行道場である興聖寺は、曹洞宗の開祖・道元禅師によって開かれました。
境内の中央に位置する法堂から左右対称に僧堂と庫裡が配置されている伝統的な七堂伽藍のたたずまいは圧巻です。

興聖寺では、毎年10月の第1日曜日にお茶の史跡保存と宇治茶の振興を祈願する「宇治茶まつり」が開催されており、同じ日に「茶筅供養」が執り行われます。
日本にお茶を伝え広めた3人の偉人の霊をお祀りし、茶筅塚の前で古い茶筅を供養する厳粛な法要です。

開催日時 毎年10月第1日曜日
受付方法 / 日時 お問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

興聖寺
住所:〒611-0021 京都府宇治市宇治山田27-1
公式HP:https://www.uji-koushouji.jp/

 

今すぐ供養したい方は「神社のお焚き上げ」がおすすめ

神社のお焚き上げ

茶筅供養を行っている全国の神社・お寺をご紹介してきましたが、中には

  • 茶筅供養の開催日に都合が合わない
  • 直接茶筅を持ち込むことが難しい
  • 茶道を辞めたため、参列し難い
  • 遺品の茶筅を供養したい

など、様々な事情で茶筅の処分にお困りの方もいらっしゃるかと思います。
そんな方には佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社が行っている「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。

「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送でのお焚き上げを受け付けており、専用サイトから「お焚き上げキット」を購入し、神社に茶筅を送るだけ。
最短1.5ヶ月で供養お焚き上げしていただくことができます。

供養の申し込み手順は以下の通り。

  1. サイトから「お焚き上げキット」を購入する
  2. キットが自宅に届く
  3. 茶筅を封筒または箱に入れて神社に送る
  4. 神社でご祈祷・お焚き上げが行われる
  5. お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールで届く

キットの購入にはクレジットカードなどオンライン決済が使えるほか、送料も全て神社が負担してくれるので、余計な時間・お金をかけずに、家にいながら簡単に茶筅供養を依頼することができます。

「お焚き上げキット」は物の種類・サイズに応じて様々なタイプがあり、茶筅数個であれば「レター普通」のキットで2,980円税込〜依頼することができます。

供養したい茶筅が10〜20個程度ある場合は、「ロングタイプ」のキット(3,980円税込〜)がおすすめです。
いずれも個数制限はなく、規定サイズ内であれば何個でも送ることができます。

茶筅が20個以上ある方には、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめ。
同じ流派・お稽古場でまとめてキットを購入、お焚き上げを依頼することもできます。
こちらも個数制限はないので、お守り・御札、神棚、人形など、茶筅以外にお焚き上げしたい物がある方は一緒に送りましょう。

帛紗や茶杓など、他の茶道具も受け付けてもらえるほか、不燃性のものもそのまま送れるので、茶道具一式を処分したい方にもおすすめです。

茶筅供養をご検討中の方、古い茶筅・茶道具の処分に困りの方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

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